世界遺産カンボジアのアンコール・ワットが夕日を背に浮かび上がったシルエットは
まさに幽玄と神秘的な世界だった。
「森の彼方の広大な地域に、円屋根や五つの塔をつけた巨大な柱廊がそびえていた。(中略)
紺碧の空のもと静寂の背景をなす森の深緑の上高く、美しくまた荘重なこの建物の力強い
線を見出したとき、私はその巨大な輪郭に一種族全体の墳墓を見出したような感じを受けた」
〈『カンボジア・ラオス諸王国旅行記』より)
フランス人博物学者アンリ。ムーオは、1860年に密林に埋もれていたアンコール・ワットと
初めて対面いたときの感動を上のように述べている。
現在多くの観光客を乗せたバスが毎日のようにアンコール遺跡にやってくる。
壮大な石造建築を目の前にした観光客は皆息を呑む。
アンコール遺跡には、アンコールワットの他にアンコール・トムや遺跡に蔽い被さるように
太いカジュマルの根がはているタ・フロームなど十数個の遺跡が点在している。